平成11年7月15日
渡邊 和則先生

新しい機能的顎矯正装置

 3才児健診において反対咬合、がみられる機会が多い。
反対咬合をそのままにしておくと、下顎が正常咬合者より早く成長してしまう。そのため、より早期に機能的な障害を除去し、上下顎に不可逆性の障害を残さないような配慮をしていくことが、大切である。
問題は3才児という極めて低い年齢層にどのような方法で咬合誘導を施すかという点である。
 九州歯科大学矯正学教室の大木淳先生にこの症的をみていただいたところ、新しい反対咬合症例用機能的顎矯正装置を使ってはどうかという提案を受け、チャレンジすることにした。
  • 患者は4才児、反対咬合を主訴に来院されました。
    平成10年1月のスライドです。
    つくり方は、まず上下顎の印象をとります。臼歯で3〜5mmあくようにバイドをとります。
  • パラフインワックスで上顎は唇側、下顎は舌側でリリーフします。
    図のようにレジンを築造します。厚みは約2mmです。
    完成した装置です。
  • 平成10年4月に装置をsetし8月に正常被蓋になりました。
    スライドは平成10年10月に撮影したものです。
  次は私が、インプラントを埋入した症例です。いろいろとご指導をお願いします。68才男性です。
 7]欠損でBrが入っていたのですが、 (8)7(6)]Brダツリし 8]が、2次カリエスになってしまいました。そこで 7]にインプラントで植立することになりました。
ITI充実スクリューインプラント(穴の直径4.1mm、長さ10mm)を埋入することにしました。
ドリルで拡大し、挿入ジグにバ付けを取りつけねじこみました。しかし、挿入ジグが、インプラント体からはずれません。
ジグを逆回転させるとインプラント体もくっついてきました。
口腔外でジグをはずそうとしたら、ジグのネジは折れてインプラントが落ちてしまいました。
ジグの予備はなかったので途方にくれてしまいました。
新しいインプラント体にヒーリングキャプをとりつけヒーリングキャブ用ドライバーで埋入しました。このように成功しました。